Chin's Field

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本:文明崩壊(上)

 最近の投資ブーム、特に株ブームはものすごいものがありますね。
 テレビなんかでも隙あらば投資に関する特番を組んでみたり、WBSなんかでも投資専門家が吠えまくっております。


 ジェイコム株でウン億円儲けた人の話がうらやましそうに報道されたり、にわかデイトレーダーのおばちゃんが「一日で20万儲けた♪」と喜ぶ様が夜のニュースで放送されたり。
 書籍の投資コーナーの人の数もいまだ衰えを知らず、なんだか個人投資が打ち出の小槌のように奨励されているのには寒気すら覚えます。


 とはいえ、財テク(死語?)は経験せずに終わるより、多少損してでも経験しておいたほうが今後のためにもなるわけで、個人投資に光明がさしたことは歓迎すべきことなんでしょうけど、なんだか企業のうまい宣伝に踊らされているようでもあり、釈然としない気もします。



 しかしまあ、最近の報道を見る限りでは、15年前のバブル経済で有頂天になっていた頃にそっくりですな。


 15年ばかりずーっと不景気と言われてきた日本経済ですから、たまにはこうしたバカ騒ぎも、発散のためには必要でしょうけど。
 でもあれだけ痛い目を見たバブル経済とほとんど同じような報道や風潮があるのを目にすると、「やっぱり人間て、歴史から学習したりはしないんだなぁ」などと思ってしまいます。


 変わった点といえば、取引の主役が個人投資家に移ったということですか?
 企業も依然として株式を効果的に利用して利益につなげようとしているのでしょうが、このバブルが弾けたとき、焦げ付くのは個人資産なわけで、前回のバブル崩壊よりもっとむごたらしい結末があるような気もして、あまり手放しで喜ぶ気になれません。


 海の向こうのアメリカでは、株式はとっくの昔から個人の資産運用の手段の一つに定着しており、株式への接し方は日本とは比較になりません。
 とはいえ、アメリカでも個人投資家が台頭し始めた、今の日本と同じような時期があったわけで、今回はその辺りの情報が読み取れる書籍を探そうと思っていましたが、レジの前に並んだときには、全く違う本を手に取っておりました。(笑)


文明崩壊 滅亡と存続の命運を分けるもの (上)
ジャレド・ダイアモンド 楡井 浩一
4794214642



 かつてテレビ朝日に「水曜スペシャル・川口浩探検隊」という番組があり、小学生だった僕は興味津々でこの番組を見ていたものです。

 こうした冒険活劇(?)に興味があれば、マヤだのインカだのイースターだのといった失われた文明の名前は必ず耳にすることになるわけですが、この本は突飛な「宇宙人飛来説」などに走ることなく、れっきとした考古学と科学分析に基づいて、それぞれに栄えたはずの文明がなぜ衰退したのかを紐解くマジメな本です。


 この本の面白いところは科学的な分析や考古学的な考察もさることながら、「ポリネシア諸島の衰退の問題は、石油の入手に困る現代のアメリカにも置き換えることができるかもしれませんよ」といったように、素人でも読みやすく理解しやすく、そして歴史とは未来の発展ためにあることを読者に強く印象付けようとする作者の意思が強く働いているところにあります。

 上・下それぞれ400ページほどもある長編ですが、内容は非常に読みやすい。


 ただし、序章を読んでこの本の購入をやめた方はちょっと惜しかったかも。


 序章の文章は確かに回りくどく、詰め込みすぎで、作者の思いのたけが空回りしているような読みづらい文章になっていました。


 しかし本編のほうは逆で、むしろグッと引き込ませてくれるような非常に洗練された文脈が続きます。

 僕個人としては、ダヴィンチ・コード並に引き込まれてしまいました。

 僕が読み終えた上巻は、主に13世紀より昔の、中世から古代にかけて栄えた文明の衰退に焦点を当てており、これから読む下巻は近代から現代の問題を取り上げています。


 前述したアメリカの個人投資家史をを紐解く前にこの本を読んで置いてよかったかも。
 ちょっとものの見方が変わる内容で、非常にお勧めできる本だと思います。


 しかし下巻も分厚いので、投資の過去を振り返る頃にはこのミニバブルが崩壊していたりして。


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  1. 2006/01/17(火) 00:11:10|
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