Chin's Field

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野球:ミスターにサヨナラを言おう

 巨人の「終身名誉監督」こと長嶋茂雄氏が、脳梗塞から復帰して初めて公の場に姿を現し、どうやら号外まで出たそうです。

 まず、長嶋さんの不屈の精神力に感服するとともに、お元気になられたことへ素直にお祝いを申し上げたい。
 僕にとっての長嶋茂雄は、物心ついて野球を見始めたころにはすでに監督で、やがてコンビを組んでいた王さんもホームランの世界記録を残して引退。
 長嶋さんは電撃的に解雇され、その後、12年にわたる浪人生活に入ったので、僕には、1993年以降の第2期長嶋政権が最も印象深い姿となっています。


 その後、アテネ五輪を目指す最中、過労からか脳梗塞をわずらい、表舞台から姿を消したのは周知の通りですが、長嶋さんがいなくなったあとのプロ野球界はまさに激震。

 特に巨人を取り巻く状況の変化は深刻で、視聴率、観客動員数、そして肝心の求心力が揃って低下。
 もはや2005年の読売巨人軍にかつての絶対的な支配力はなく、ポンコツのベテランと人徳のない監督が右往左往する見苦しいチームに成り下がってしまいました。

 その打開策なのか、今日ついに長嶋さんが東京ドームに登場。
 事前に情報が流されていたこともあって、今日の対広島戦は超満員。


 しかし、満を持して登場した長嶋氏の姿は、目を覆うばかりの痛々しさ。
 右半身マヒのためか、あの礼儀正しいミスターが、右手をポケットに入れたまま観衆にご挨拶。
 そして足を引きずりながら席に向かう姿を見て、哀れに思うとともに読売に対して激しい憤りがこみ上げました。

 長嶋さんがあそこまで回復されたことは純粋にうれしいし、不自由はあるものの野球観戦ができるまでに回復されたことは実に喜ばしいです。

 が、長嶋さんは今日、どうみたって低迷する巨人軍のために担ぎ出されておりました。
 どこのまともな神経の持ち主が、利き腕も使えず足も動かない老人を、あんな場所に担ぎ出して5万人の観衆の視線に晒そうなどと考えるんでしょうか。

 手足の不自由な長嶋さんがつらい仕事を引き受けたのは、ひとえに野球と、何より巨人への愛情からだと推察します。
 その純粋な長嶋さんの野球への愛情を逆手に取り、巨人は無慈悲に利用して失地回復を図ったわけです。


 更に、今日の復活を放送した日本テレビは、野球の試合そっちのけで試合前の復活シーンを30分間隔で繰り返し放送し続けました。

 つまりもう日本テレビは巨人の試合自体にコンテンツとしての魅力はないと、自ら示しているわけです。

 「終身名誉監督」などという、長嶋さんをあざ笑うかのような閑職の称号を連呼して称えた(ふりをした)ところも気に入らないし、放送内で今日の試合すべてが長嶋さんの(そして巨人の)復活のためだけにあるように演出し、現状の巨人の問題をすべて棚に挙げて、しかも放送は早々に切り上げてしまったところからも、報道としての良心は毛ほども感じられませんでした。


 そんな適当な関わり方しかできないなら、日テレはとっととプロ野球から手を引きなさい。
 プロ野球人気が低迷した原因が自分たちにはないなどとは、口が裂けても言わないように。



 巨人の選手たちにもいいたいことがあります。

 長嶋さんの復帰は喜ばしいことですが、5万人の観衆の前で最敬礼する必要がどこにあるんでしょうか。
 ファンは長嶋さんの復帰も見に来たかもしれませんが、巨人と広島の試合を見に来ているんです。
 長嶋さんには最敬礼できて、しかしファンに対してはみっともない試合を繰り返すその姿勢を見て、ほとんどの巨人の選手には、もうプロ野球選手としての資格も魅力もないんだなと再認識しました。


 プロ野球はその動脈硬化した体質にメスを入れ、より楽しい組織にしようと懸命にもがいています。
 そのなかで、いまだ圧倒的に支持のある巨人の役割は決して低くない。
 しかし肝心の巨人のメンバーには、どうやらプロ野球の行く末を任せられる人徳も、そういう重たい十字架を背負う器量もないようです。

 お先真っ暗ですね。
 長嶋さんという日本で唯一絶対のスーパースターですら、まともなリスペクトを受けられないのですから。


 あれだけ貢献し、あれほど野球を愛した人物には、それにふさわしい処遇が必要でしょう。
 そしてそんな人が倒れたとき、後輩たちが胸を張って先輩たちの意思と立場を引継ぎ、切磋琢磨してプロ野球を盛り上げなければならないはずです。
 しかし今日の出来事で、現場サイドの選手や監督には長嶋さんの代わりが勤まらない事がはっきりとわかりましたし、長嶋さんの存在を経営層はまったく理解していないこともわかりました。

 プロ野球に携わる人々が本気で今のプロ野球に危機感を感じているならば、かつてのONや阪神、南海、阪急といったチームとのライバル関係など、高い次元でのしのぎを削るような野球を再び提供するための努力をする必要があるはずです。

 ヘラヘラ笑った選手の場当たり的なファンサービスではなく、強烈に痺れるようなプロの野球をファンは求めているはず。

 かつて長嶋茂雄が見せてくれたような、火の出るような野球。
 それを甦らせるためには、まず長嶋茂雄にサヨナラをいい、新しいプロ野球を構築するための確固たる決意が必要なのではないでしょうか。


 そのとき初めてプロ野球は生まれ変わると思うんですが。


 今日は憤りの多い一日になりました。
 非常に残念です。


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  1. 2005/07/03(日) 23:25:27|
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  4. コメント:2
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  1. 2005/07/04(月) 12:15:49 |
  2. |
  3. #
  4. [ 編集]

TBありがとうございました.

今回の長嶋氏の件にしてもセリーグのプレーオフの件にしても,球界の経営者は本当に野球が好きな人のことを考えていないような気がして腹立たしく思ってしまう今日この頃です.

お返事遅くなってしまい申し訳ありませんでした.
  1. 2005/07/06(水) 06:10:58 |
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  3. rockriver #-
  4. [ 編集]

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たいしたことなかったやん、長嶋の視聴率効果。で、長嶋の魅力を、メディアはちゃんと伝承してきたのか?

脳梗塞で倒れた長嶋茂雄氏が、昨日、7月3日、東京ドームの 巨人対広島戦に観戦をお
  1. 2005/07/05(火) 01:12:51 |
  2. 余は如何にして道楽達人になりしか

名誉監督に頼らざるを得ない不名誉な事実

お帰り長嶋さん、ドームファンが大歓声 (nikkansports.com) (※...
  1. 2005/07/04(月) 02:55:43 |
  2. reviRkcoR (the other side of RockRiver)

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