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野球:サムライたちがブーイングに耐えられるワケ

 ニューヨーク・メッツの松井稼頭央選手が、ニューヨーカーの激しいブーイングに晒されています。
 まあ、仕方ないとこです。給料に見合う仕事をしていないのですから。
 同じニューヨークでも、これがヤンキースだったら、この程度ではすまないでしょう。

 松井稼頭央選手は日本で最後の「バブル契約」を結んだ選手です。
 彼がメッツと契約した頃はまだ日本人に対する期待が過剰なまでに高く、彼の契約金を聞いたとき、メッツは頭がおかしいんじゃないかと本気で思ったもんです。

 よくても今年からシカゴでがんばっている井口選手程度の契約が妥当だったのでは?
 なんてことを今考えても意味がないので、これ以上はやめましょう。
 しかし、守備はともかく打撃はもう少しアジャストできるかなとも思っていたので、今の不振はちょっとビックリしています。


 松井稼頭央選手に限らず、去年はロサンゼルスにいた野茂投手が、不振のためブーイングを浴びていました。
 今年はタンパに移って、まだ本調子ではないものの、去年よりはまだ生きた球が行っているようなので、10勝近くはするんじゃないでしょうか。
 タンパはチーム自体が弱いので、あまりブーイングやバッシングを聞きません。

 しかし、日本人選手がブーイングを浴びた、というニュースを聞くたびに思うのは、「みんな、あんまり気にしてるようには見えないな」ということなんです。

 メジャーで活躍するほとんどの日本人選手は日本のプロ野球出身で、大家投手を除けば一軍でかなりの実績がある選手ばかりです。
 その日本のプロ野球という世界は、ファンがあまり選手に対してブーイングやバッシングといった行為をしないじゃないですか。
 同じ日本でもJリーグのほうがまだファン(サポーター)が厳しい。
 だから、向こうで観客からあれほどのブーイングを浴びることは松井稼頭央選手にとってはほとんど初めての経験だろうし、それは他の日本人選手も同様なはずなのに、そのこと自体を心配する選手はほとんどおらず、かつてヤンキースにいた伊良部投手が観客にツバを吐いたという例がある程度です。


 勿論、今の不振が一転して好成績に変われば、ファンはブーイングではなくスタンディング・オベーションで祝福してくれる、ということは理屈では分かります。
 ブーイングの原因が選手自身にあり、心技体のいずれかの問題を早く追及して修正することが先決、と考えていることも、頭では理解できます。

 しかし、数万人のブーイングなんて僕は浴びたことがないし、そんなの浴びたら怒るかメゲるか、いずれにしても無心ではいられないと思うんです。
 鍛えられたプロ野球選手とはいえ、なぜ彼らはあれほど簡単にブーイングを受け流せるのか。


 そこで思ったのが、日本のプロ野球との違いです。
 メジャーリーグに限らず外国のプロスポーツリーグでは、ブーイングは「選手を鍛える行為」と認識されています。
 時には行き過ぎもあるけれど、それは厳しい叱咤激励なのだという捉え方が、選手にもファンにも浸透しているものと思われます。

 日本のプロ野球にはそれがありません。皆無とまでは行かないまでも、ブーイングがそういった意識で行なわれているとは僕には思えないのです。

 日本の球場で聞くブーイングは、叱咤激励というよりは顧客のクレームに近い気がするんですよね。
 なんか、金払ったのになんだそのプレーは、みたいな?


 この点はファンとしてまだまだ反省しなければなりません。
 しかしブーイングが選手への戒めでないとしたら、それに変わるものはなんでしょうか。


 間違いなく監督やコーチの叱責でしょう。


 アメリカと違って選手が一定の尊敬を得られない日本のプロ野球では、選手は常に子ども扱い。
 あまりにも強固過ぎる日本の高校野球制度の弊害か、プロ野球チームの組織は高校の野球部の延長にしか見えません。

 選手がふがいないプレーをして、本来それをとがめるのはファンの仕事なはずなのに、まるでサラリーマンの上司と部下であるかのように、選手は上司である監督やコーチのカミナリを食らう羽目になります。

 本来、試合の権利や義務、責任は選手にあるにもかかわらず、監督がその責任を取ろうとするところに誤解があるのかもしれません。

 確かに現場責任者としての監督や専門家としてのコーチの役割は、チーム強化に欠かせないものだと思います。
 しかし、試合で行なわれるプレーについては、ファンに対して選手個人個人が責任を持って提供していくしかありません。
 ファンにとっては確かに采配や育成も楽しみの一つですが、選手が繰り広げる一つ一つのプレーには、到底及ぶものではありません。
 逆に言えば提供されるプレーに不満があれば、ファンはもっと勉強することを選手に求めなければならないわけです。
 これを「ブーイング」と僕は呼びたい。

 しかし日本のプロ野球ではなぜか年功序列的、官僚的に選手の枠、監督の枠が決められるため、一番自由度のない選手が一番肩身の狭い思いをしてプレーしなければならなくなる。


 それがメジャーリーグになると、ファンのブーイングは強いけど、それは期待と要求であって、選手は前向きに捉えることが出来る。
 日本のように理不尽なことで怒られたり、やる気をなくすことを言われたりもしない。
 ただ純粋に技術を磨き、身体を鍛え、成績を残せば、ファンは必ず認めてくれる。
 そんな環境にいるため、日本人選手は手ひどいブーイングにも耐えられるのではないか、そんなことを考えました。

 選手が学生だった頃は、練習ややり方を強制されたり、体育会系的なバカげたいじめに晒されたりもするでしょう。
 しかし日本のプロ野球は、成人した一人の大人にすらそれを要求する。
 それに比べれば、常に向上心を保てるメジャーリーグは天国みたいなもんだ。

 そんな思いが彼らにあるのだとすると、まだまだ日本のプロ野球の問題点は根が深いだろうなあ。

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  1. 2005/05/18(水) 08:34:26|
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  3. トラックバック:0|
  4. コメント:1
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コメント

メジャーと日本のへっぽこプロ野球の違いについて

 貴方の感じているメジャーと日本式プロ野球(アマチュア野球って呼んでもええかも)の格差については私も賛成です。それにしても松井稼頭央はメジャー選手としてはあきまへん。 
      「METS’S GM,Why?」
と手の平を上に向けたくなります。
  同じセカンドならミゲル=カイロの方が安定性はずっとあるし、私的にも彼の方が好きだし。
 仮にトレード話があってもマリナーズやロイヤルズといった超弱小球団も相手にしないかもしれまへん。
  1. 2006/01/27(金) 18:16:23 |
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  3. jose #-
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